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李子埡煤砿
Liziya Coal Mine
2015.7.19
レポート :  【 2015.7 】
         
   
こちらの炭砿構内に 多くのディーゼル機関車が たむろしている 写真をネット上で見かけたことがあり、もしかして 坑外にも 軌道が長くのびる 炭砿なのでは?と期待して 訪問しました(当時 このエリアの Google の衛星写真が 不鮮明で、線路の様子が わかりませんでした)。

現地に赴きますと、お目当てのディーゼル機関車は 健在でしたが、なぜか 坑内輸送用途にも 盛んに使われていて、思い描いていたもの とは 若干異なっていました。
 
通訳は、重慶のガイドさん(厳紹寒氏)にお願いし、重慶空港での待ち合わせの後、高速バスにて 近くの街である 華蓥 まで移動し 前泊しました。
 
   

 
  翌朝、華蓥から タクシーで 李子埡煤砿へと やってきました。

炭砿の 広い構内に入ってみると、早速 バッテリー機関車と出くわしました(B17号機)。

坑内へと、鋼材を運んで行くようです。

こちらは、お目当てのディーゼル機関車を探しながら 更に先へと 進みます。
     
  やがて 何両かのディーゼル機関車が 動いているいる ところへと やってきました。

早速、跨線橋の 上に登って 眺めてみました(13号機、37号機)。
     
  この辺りは、絶えず トロッコの入換作業が 行われていて、賑やかです(30号機)。
     
  近くには 機関庫もあり、ディーゼル機関車やバッテリー機関車が 数多く収容されていました(35号機、14号機 他)。
     
  車庫の近くに停車していた機関車が、動き始めました(13号機)。
     
  坑口付近に やって来ました。

7月の猛暑 にもかかわらず、トンネルから 冷気が漂い出てくる この辺りは 実に快適でした。

近くには、坑内に入る 砿夫達の人車乗り場があり、屋根付のプラットホームや 長椅子までが 揃っていました(写真)。

暫らく 腰を下させてもらって、列車の到着を待つことに なりました。

間もなく、ディーゼル機関車が 坑内へと入って行きました(30号機)。
     
  いずれのディーゼル機関車にも、フロントグリル に「吉林」の飾り文字が付いていて、吉林長城機械製造 製の機関車であることがわかります。

やがて、人車乗り場の方に、竹籠を背負った 女性が 近づいてきました。
     
  どうやら 彼女たちは、坑内の炊事スタッフのようです。

米などの食料を 一杯 持って、間もなく 人車に乗り込んで 行きました。 
     
  人車乗り場から 山を隔てた北側に、積込施設や、索道への積替施設 など が あるそうです。

ようやく汗も引いてきましたので、出向いてみることにしました。

山を迂回するようにして 設けられた線路に沿って 進んでいくと、大きな建物が立ち並んでいました。

残念ながら、ここから先は 立入禁止 と言われ Uターンすることになりました。
 
     
  この炭砿の石炭は、ご覧のような 索道によって 山の麓まで降ろされた後、国鉄線の貨車や トラックによって 積み出されていきます(この写真は、帰り際に 山の麓で 撮りました)。
     
  再び 人車乗り場に 戻ってみると、ディーゼル機関車に 給水作業が 行なわれていました(37号機) 。

 
     
  その後しばらく待っていると、砿夫達を乗せた 人車列車が 坑口から出てきました(左37号機、右B4号機)。

人車は、バッテリー機関車が牽引しているようです。
     
  砿夫達は、プラットホーム脇に設けられた 洗い場で長靴の汚れを 落とすと、 建物の中へ 入って行きました。