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伊春北方水泥
Ichun Beifang Cement
2015.9.22
レポート : 【 2015.9 】 【 2019.5 】
         
   
前夜、ハルビンから夜行列車に乗り、早朝の浩良河駅に降り立ちました。

この辺りは、以前 樺南森林鉄路を訪問した折の行き帰りに通ったはずですが、いつも通過が深夜だったためか、この街に 窄軌があるとは 思っても いませんでした。

今回の現地での通訳は、李卓珣さんにお願いすることとし、駅前で待合せた後、タクシーで終点の石灰石砿山を目指しました。
  
   

 
 
  砿山に向かう途中、車で 踏切を横断しようとしたところ、突然 警報機が鳴り始めました。

朝 7時半頃、やってきたのは、客車列車でした(01号機)。

後になって、砿山に勤務する職員の通勤列車であることがわかりました。
     
  先程の列車を追いかけて 終点の 砿山まで やってきました。

途中から、道路が未舗装の悪路となり 45分ほどかかってしまいました。

入口には、「浩水砿山 1994.11.26」 と刻まれた石碑が建っていました。
 
     
  終点の砿山駅には、立派な積込施設がありました。

ここまで客車を牽引してきた電気機関車(01号機)の姿はなく、客車を残し 工場へと 単機で戻って行った 後でした。

構内には 別の電気機関車が 停まっていました(05号機)。
     
  砿山駅の職員に 石灰石列車の運行状況を 尋ねたところ、今月('15年9月)から 運休していることを 知らされました。

セメントの在庫過多による 生産調整が 理由だそうで、再開の見通しについても 判然としないそうです。


 
     
    05号機の銘版です。

常州工砿電機車廠で、1993年に製造された車両です。
     
  工場から職員を乗せてきた 客車を撮影しました。

夕方まで ここに置かれている模様です。
     
  室内を 覗いてみました。

天井や壁は ベニヤ板が 貼られただけ、窓も 妻面以外は固定式 という 質素で味気ない 内装です。

奥にあるのは、冬期にストーブを置く時の 囲いのようです。

職員によると、この先は 昼過ぎまで 走る列車がなさそうなので、一旦 浩良河の街に戻って 早めの昼食を済ませることにしました。

 
     
    14時頃、交換施設のある の隧道駅(先程の踏切の近くにあります) に立ち寄ってみると、間もなく 奥から 保線用列車が 戻って来ることが わかりました。

早速 踏切へ引き返し、推進運転でやって来た保線用列車の 去り行くところを 撮りました(02号機)。

作業員達が乗った車両は、雨風避けの パネルやシートで 覆われています。
     
  停車した保線用列車を 追って、隧道駅に 戻って来ました。

これから客車を迎えに行く 回送機関車と、ここで交換するのだそうです。




 
     
  30分ほど 経過した時(15時頃)、01号機が 通過して行きました。
     
  01号機が 砿山から 客車を牽いて 戻って来たのは 16時半のことでした。
     
  この踏切では、架線が撤去されていますが、踏切の少し先には 「升弓」 という標識が掲示されています。

「ここから パンタグラフを上げなさい」 という意味かと思われます。
     
  その後 通勤列車の後を追いかけましたが、撮影できたのは 工場近くにある川まで 帰って来た時でした(01号機)。
     
  おまけです。

踏切で見かけた 道路標識 です。

凸型の電気機関車が 上手に描かれていて、印象的でした。