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興隆森林鉄路
Xinglong Forestry Railway
2011.5.1-2.前編
レポート : 【 2011.5.前編 】 【 2011.5.後編 【 2012.12-準備中 】 【 2013.5.前編-準備中 】 【 2013.5.後編-準備中 】 【 2013.12 】
         
   
4月末に樺南森林鉄路を訪れた後、 居残り組の友人(M氏)と別れ、1人 佳木斯のホテルに 宿泊しました。

翌日、興隆森林鉄路 の終点である 和平駅 に向かうためでした。

興隆森林鉄路は、(2011年当時)旅客輸送を行なっている 中国唯一の森林鉄路でしたので、昼過ぎに 和平駅を発車する 興隆鎮行きレールバスに乗車しよう という魂胆です。
 
翌朝 佳木斯のバスターミナルへ出向くと、6時45分に 和平の近く(通河)まで行く バスがあることがわかり 早速乗車します。

そして、通河 からは 乗合いタクシーに便乗し、あちらこちら 寄り道しながらも 北上して、和平鎮の国道脇で 下車しました。

なお、今回の訪問にあたっては、2004年に チャーター撮影を企画されたC2FREAK様の 各種資料、そして 2006年に 興隆鎮から和平まで乗車された 落花生様の レポート を、参考にさせていただきました。

この場を借りて 厚くお礼申し上げます。
 
   

 
  乗合いタクシーの運転手が 指し示した 脇道を進んでいくと、集落の裏手に 森林鉄路の線路が見えて来ました。

11時15分、何とか無事に 和平駅に到着したようですが、待合室などがないため、どこで 待機すれば良いのか わかりません。

11時30分、(後から思えば ほぼ定刻通りに)興隆鎮からのレールバスが やって来ました。

「果たして、今日は 平常通り運転しているのかな?」 と心配していただけに、ホッと 胸をなでおろしました。
 
 
     
  構内で 乗客を降ろしたレールバスは、外れにあるデルタ線を使って 方向を転換します。

写真は 後ろ向きで進入した後、正面向きとなって 構内へ向かうところです。

なお、バンパーに乗っている職員は ポイント操作や バックする時の後方確認を 行なっていました。

 
     
  和平駅の構内には、トレーラ(廃車体)や 貨車が 並んでいました。

写真は、向きを変えたレールバスが バック運転で 構内を 進んで行くところです。

この後、渡り線を介して 隣の線路に入り、再びバックで 奥の乗車位置まで 走ります。

なお、更に奥には、かつて 通河(烏鴉泡)まで 続いていた線路の廃線跡が ありました。
 
     
  方向転換が終わると、運転士や車掌達は 昼食のため どこかに行ってしまいました。

構内には、鳥居のような門構えの施設がありました。

周りに 高く積み上げられた が、冬の厳しさを物語っています。

 
     
  乗務員の姿が 見えなくなり 不安を感じていたところ、12時15分頃から 乗客の姿が ポツリポツリと 見え始めました。

彼らの後に従って、私も レールバスに乗車することにしました。


 
     
  レールバスの車内の様子です。

向かい合せの座席もあって 荷物が置ける 4番座席に 陣取って、買置きのパンで 腹ごしらえを済ませることにしました。

しばらくすると、運転士と車掌が戻ってきましたが、興味津々の乗客(私のこと)を見て、運転室へ招き入れてくれました。

運転室には、間仕切りの 観音開きのドアを開けて入れます。
     
  車掌が発券してくれた レールバス(快車)の乗車券「区段票」です。

和平から興隆鎮までは、22元 でした。

切符は 20元(左側) と 2元(右側) の 2枚に分かれています。

右側の2元の切符は、2元のところで切り離すことによって、車掌の手元でも その旨 記録として残るようになっていました。


 
     
  運転室では、助手席に座らせてもらうこととなりました。

運転士の足元には ペダル類、そして右側には シフトレバーがありました(このうえ ハンドルがあれば、まさに バス ですね)。

定刻の 12時40分、指差確認 の後 興隆鎮に向けて 出発します。

146km 5時間 に及ぶ レールバスの旅が始まります。
     
  特等席に座らせてもらい 「パノラミックウィンドウからの眺めは抜群!」 と 書きたいところですが、ヒビ割れた窓ガラスが 何とも気の毒な状態です。

10分位 経つと、所々に 林が見えるようになってきました。
     
  レールバスは 時速30km位のスピードで 軽快に進んで行きます(線路状態が悪いため 揺れは 相当なものです)。

和平を出ると、10km程は 203国道ともつれるようにして北上し、その間 2度3度と 踏切がありました。

写真は、132km地点(興隆鎮起点の距離)にあった 3番目の踏切です。

遮断機のない踏切を、警笛を鳴らしながら 徐行して通過しました。

ここから先は、国道と別れ 徐々に 西に向かって走ります。


 
     
  13時半に、八道駅(124km地点)を通過しました。

この辺りから 周りに 小山が多くなってきました。

かつては、ここで分岐する支線があったようです。

 
     
  更に10分ほど走ったところに、太平林場(119km地点)がありました。

林場 というと 険しい山の中にあるようなイメージを描いていましたが、少し 異なっていました。

索道によって 山側と 結んでいるようです。   

残念ながら 運材シーズンは 4月に 終わっていて、職員の姿は 見当たりません。

レールバスも 停車せず、通過してしまいました。
     
  林場の少し先には、太平駅(117km地点)がありました。

山間の 静かで 好ましい感じの停車場です。
 
     
  14時前に通過した 青峰駅(109km地点)では、自走式のトロッコクレーンが レールバスとの交換待ちをしていました。

運材シーズンが終わたため、期間中に 線路脇に落下し 放置されたままになっていた材木を 回収しているのだそうです。
 
     
  やがて 我が特等席にも 新たなライバルが出現し、運転室は 賑やかになってきました。
     
  15時前に 新民駅(82km)に着くと、運転士は ドアを開けて下車し、車両点検を始めました。

暫く 停車する様子なので、私も見習って 車両から降りてみました。

レールバスの右手には、香磨山水庫と呼ばれる ダム湖が広がっています(74号)。


 
     
  5分ほど待っていると、興隆鎮側から 臨時のレールバスが やってきました(73号)。

この新民駅で交換するようです。
 
     
  臨時の73号は やや小ぶりなレールバスで、本来は 観光輸送用のようです(乗車していたのは一般客)。
     
  興隆森林鉄路のほぼ中間に位置する 東興駅(72km地点)に着いたのは、15時15分頃でした。

ここでは、大勢の人が乗車し、中には 座れない人まで出始めました。

東興は、沿線で最も大きな街であるということを 後になって知りました。
     
  16時前に到着した趙家駅(56km地点)では、和平行きの下りレールバスと交換しました。

213次 の定期便です(72号)。
     
  車内の混み具合に 目を見張っていると、その先の 周郷駅(47km地点)では 何と 増結用の レールバスが 待ち構えていました。

側線に停車していた このレールバス(71号)は、私の乗車しているレールバスの後ろに 背中合わせ のような形で 連結しました。

なお 運転士は、手前に立っている職員から 票券を受け取りました。






 
     
  17時40分頃、2両連結のままで、終点の興隆鎮駅に 到着しました(74号+71号)。

この日は、近くにある 旅店 を職員に紹介してもらい、宿泊することになりました。

翌日は いよいよ 沿線での撮影です(後編に続く)。