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南陽砿業 前進砿
Nanyang Mining / Qianjin Coal Mine
2014.12.23
レポート :  【 2014.12 】
         
    この炭砿については、Googleの衛星写真で気には なっていたものの、果たして 今なお 操業しているのか? あるいは 軌道が 利用されているのか? わかっていませんでした。

しかし、前日の 南陽砿業 南陽廟砿 訪問時に、存続情報を仕入れることができたため、朝から 白タク利用で 現地を訪れてみることにしました。

なお ガイド役は、前日に引き続き 柳 曙光さんに お願いしました。 
   

 
 
  朝9時前に 白タクを下車し、線路沿いに 歩いて、まず 耒水(川の名前)に面した 終点まで行ってみることにしました。

終点には 積出施設があり、かつては 採掘した石炭を ここで 船に積み替えていた模様です。

今では 石炭の貯蔵場となっていて、周りを トラックが 行きかっています。
 
     
  施設の建物の傍には、凹型の奇妙な形をした 電気機関車が停まっていました(1号機)。

手前側に乗務員室、後ろに運転室があります。

居合わせた女性職員によると、石炭列車が やって来るのは 30分程先だとのことなので、一旦 炭砿の方へ 戻ってみることにします。
 
     
  炭砿の手前では、別の機関車が トロッコの搬入作業をしていました(3号機)。
     
  空車を牽いて戻ってきた機関車は、ここで 一旦 トロッコを切り離し、この先 推進運転で炭砿に向かうようです。

 
     
  この軌道では、終点近くまで 殆どの区間に 雨よけの屋根が設けられています。

再び終点に戻り、しばらく待つうちに、石炭を積んだ列車が 到着しました(3号機)。

後になって 写真をよく見ると、集電装置と架線の間隔が 相当に離れているので 驚きました。
     
  この 3号機 も、運転室(右側)と乗務員室(左側)を備えた 凹型の車体 です 。
     
  終点の河岸近くには 機関庫があり、折しも トロッコの修理作業が 行われているところでした。
     
  機関庫の片隅には、2号機が 停まっていました。

1号機と 良く似た車体ですが、コンディション は あまり良くない模様です。
 
     
  3号機牽引の石炭列車の到着を待って、1号機が 動き始めました。

 
     
  終点のループ線で 石炭を降ろし終えた 空のトロッコを牽引し始めました(1号機)。

ちょうど 目の前で、火花が飛び散りました。
     
  空車列車は、炭砿へと 戻って行きました(1号機)。

なお、この軌道では、機関車は 終点で 向きを変えるわけでは ありません。

従って 炭砿に戻る際は、前方の乗務員室が邪魔になるため、運転士は 身を乗り出して 運転しなければなりません(1号機)。
 
     
  一方 機関庫では、整備の終わった 資材運搬台車が外に運び出されようとしていました。
     
  空のトロッコを 炭砿に戻し終えたばかりの 1号機関車ですが、今度は 資材運搬台車を連結して、炭砿へ 戻って行きました。

その後 機関車を追いかけるように、炭砿を訪れました。

でも、列車が走る気配はなく、どうやら 午前中の運行は、これで お終い のようです。
     
  間もなく 職員達の昼食時間になりました。

ストーブを囲んで、和やかな雰囲気です(この写真は、ガイドの柳さんに 撮っていただきました)。


 
     
  私達も、炭砿近くの食堂で 腹ごしらえを済ませることとしました。

石炭積出施設の横には、船着き場があり、ご覧のような 渡し船が 対岸(易成村)との間を行き来しています。

午後は、この船に乗って 次の目的地に 向かいます。


 
     
  渡し船の甲板から、遠ざかりゆく 貯蔵場や 積出施設を 眺めました。