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新余良山砿業
Xinyu Liangshan Mining
2015.8.15
レポート :  【 2015.8 】  【 2018.10 】
         
   
新余良山砿業については、Googleの衛星写真によって 軌道の存在がわかっていたのですが、現地に 問い合せてもらって 得られたのは 「電気機関車が走っている」 、「土曜日・日曜日でも操業している」 という 断片的な情報でした。

詳細が不明なままでしたが、湖南省訪問の帰り道にあたるため 立ち寄ってみることに しました。

前日は新余駅前のホテルに宿泊し、朝から タクシーを利用して 訪れました。

なお ガイドは、柳 曙光さんに お願いしました。 
  
   

 
 
  まず、坑口がすぐ前に見える " 114中段 " という 名の分岐駅まで行き、ここで 列車の通過を 待つことにしました。

しばらくすると、坑内から 混合列車が 推進運転で 出てきました(20号機)。

坑内の枕木交換を終えた後、古枕木を 外に降ろすために 出てきたのだそうです。

電気機関車+台車(ボンベなど溶接機材 積載)+人車+台車(古枕木 搭載) という 編成です。


 
     
  古枕木を 道路脇へ降ろし終えると、列車は 車庫の方へ 去って行きました(20号機)。

私達も、後を追って 先へ進むことにしましたが、この軌道では ご覧のように わずか 180 cm 程の高さ に 架線が張られていて、線路に沿って 歩く際は 感電しないように 常に気を配らなければなりませんでした(とても疲れました)。


なお、軌道は全線複線で、坑内も エンドレス構造になっているそうです(列車は 左側を走ります)。

 
     
  暫らく行くと、前方から 砿石列車が やってきました(2号機)。

砿石が積まれたトロッコは、いずれも グランビータイプの車両です。

なお、この砿山では 電気機関車には、手書きの番号に加え、何と バーコード表示のプレートまで 貼り付けられています。

このバーコードは、所々に設置されたビデオカメラで 読み取られ、砿石の出荷情報の把握に 利用されいるのだそうです。
     
  更に先に進むと、線路脇に 古いボタ山がありました。

中腹まで 登ってみたところ、タイミング良く 空車列車が 通過していきました(31号機)。
     
  再び、線路脇を 先に進んで行くと 「安全生産」 という標語の描かれた アーチが見えてきました。

アーチを 抜けたところに、目指す 車庫があります。
     
  車庫は 線路の南脇に設けられていて、中には 整備中の電気機関車が並んでいました(15号機 他)。

この先には、もう一つ 坑口が あるはずですが、職員から 奥へ行くのは危険だから と 制止されてしまい、進むことができませんでした。
 
     
  一旦 114中段 の分岐駅に 戻って 列車を待っていたところ、1号機関車が牽引する 砿石列車がやって来ました。

なお、114中段 という 変わった名前は、ここから分岐して入っていく 坑内の 砿区番号 にちなんだもの と思われます。
 
     
  この砿石列車は、分岐駅を通り過ぎたところで一旦 停止してしまいました。

運転士が下車して 何かを 始めたので 近づいてみると、1両目のトロッコに 給水作業を 開始しました (1号機)。

水は、積替施設で 砿石に続いて 落とされますが、粉塵が舞い上がるのを防ぐのに役立っている そうです。

満々と 水を 湛え終わったところで、列車は 走り始めました。


 
     
  昼前になると、分岐駅の前では、鉱石列車が 次々に 停車し始めました(31号機)。

すぐ前には、先行列車の最後尾が見えます。

どうやら、運転士達の お食事タイムが 来たようです。
 
     
  当初は、114中段 から 起点の積替施設まで(3km 位) を 歩くつもりでいましたが、架線が低く張られていて 危険なため 見合わせることに しました。

このため、朝のバイクを呼んで 街に戻り、昼食後 積替施設へと 向かうことにしました。

訪れた起点では、鉱石列車が 時計回りで エンドレスのカーブへ 進入して来るところでした(36号機)。


 
     
  積替施設のそばまで来た鉱石列車は スイッチバックを行ない、推進運転で 奥の建物の中へと 入って行きました(36号機)。

砿石を降ろす作業は、グランビータイプのトロッコなので 至ってスムーズでした。
 
     
  36号機の銘版です。

2014年6月 製造(湘潭牽引機車廠)という新しい 機関車 です。

しばらく待って 次の砿石列車も 撮り終えたところで(写真)、この砿山を後にすることに なりました。