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渝新能源 石壕煤砿
Yuxin Energy / Shihao Coal Mine
2017.9.17
レポート : 【 2017.3 】  【 2017.9 】
         
   
石壕煤砿の訪問は、今回で 3回目となります。

初回は 目指すズリ捨て列車が走らず、また前回は 天候に恵まれかったことから、再訪の計画を立てました。

今回は 近くの綦江の街に宿泊し、朝から近くの打通鎮までバスで移動し、その先は 小型の乗合自動車(面包車)に乗って 現地入りすることになりました。
 
なお 現地には、重慶の 厳 紹寒氏 に同行してもらいました。

 
   
 
 
  この日のズリ捨て列車の運行を聞くために、10時頃に 終点のズリ捨て場を訪れました。

ところが、ズリを運ぶインクラインは廃止になって、レールは 既に 一部撤去されていました。

心配になって 居合わせた職員に尋ねたところ、山の向こうに これ以上 ズリを捨てる場所がなくなり、ボタ山の使命を終えたことがわかりました。

もっとも ズリ捨て列車の方は 今なお健在で、ここまで 列車で運んできたズリは、ダンプカーに積み替えた後、他の場所へ捨てに行くそうです。


 
     
  ひと安心していると 「まもなく ズリ捨て列車が到着する時刻だ」と言われましたので、100mくらい手前で 待つことに 決めました。

10時半に、ズリ捨て列車が姿を現しました。
 
     
  列車の後を追いかけて、終点に戻ってきました。

構内で機回しを終えた機関車は、ズリを積んだトロッコを 推進運転で 奥の方へと 押込んでいるところでした。

施設と接するように 建つ民家の軒先には、作業を見守る子供連れの主婦の姿がありました。
 
     
  終点はエンドレスになっているため、押込み作業を終えたばかりの機関車が、今度は 空になったトロッコを迎えに行きます。
     
  11時10分頃、編成を整えた空車列車が 発車して行きました。

この先に、長さ 200m 位のトンネル(葫芦隧道)があります。
 
     
 
空車列車が、トンネルに入るところです。

入口には 「危険! 葫芦隧道 産禁行人」(”危険! へちまトンネル 通行禁止” の意)と書かれた表示があります。
     
  しかし、地元民の乗用車や 小型トラックは 通過を黙認されているらしく、幅の狭いトンネルに 線路を跨ぎながら 平気で進入して行きます。

未舗装の併用軌道、しかも 中に 離合する場所もないわけで、前回 初めて見た時は カルチャーショック を 受けました。

昼頃に もう1本 ズリ捨て列車が走ることがわかりましたので、私達も 乗用車の後を追うように トンネルの向こう側に 歩いて 移動することにしました。
     
  トンネルの先には 溜池が広がっていて、軌道は 築堤の上に敷かれています。

12時過ぎに、この日 2本目のズリ捨て列車が姿を現しました。


 
     
  上の写真の続きです。

ズリ捨て列車は 民家の庭先を 通り過ぎて行きました。

この炭砿の機関車の集電設備は 独特の構造で、前進と後進では 装置を使い分けて集電しています。


 
     
  上の写真の続きです。

民家の先に、先ほどの葫芦隧道(へちまトンネル)があります。
     
  13時頃、戻りの空車列車も この築堤で撮りました。
     
  上の写真の続きです。

築堤を過ぎると、炭砿の立坑までは、あと もう少しです。
 
     
  この後は、再び 8人乗り 面包車 に揺られて 打通鎮に戻り、昼食を済ませてから バスで 重慶へ向かいました。