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旺蒼川豊煤業
Wangcang Chuanfeng Coal Mining

2018.3.6
レポート :  【 2018.3 】
         
   
広元のホテルに投宿した私は、翌朝 成都からやってきたガイドさんと共に、路線バスで 旺蒼へと 向かいました。

旺蒼へ到着すると、出迎えてくれた 顔なじみの タクシー運転手から 「10km ほど離れた北の方に 面白そうな炭砿を見つけたけれど 行ってみるか?」 と 誘われたため、二つ返事で 案内してもらうことにしました(当初予定を変更)。

なお ガイドは、王 涛さんに お願いしています。
 
   

 
  かなり山道へ入ってきたので、そろそろ到着かな?と思った頃に、道路を跨ぐ 川豊煤業のアーチ が見えてきました。

アーチには "あなたを歓迎します" と書いてあるためか、タクシーは そのまま中へと進んで行きます。
 
付近には 石炭搬出用と思しきダンプカーが 何台も停まっています。

 
     
  間もなく、道路下に 目指す 炭砿が見えてきました。

タクシーを下車し 石段を 降りて行くと、数両のナベトロを繋いだ 小型のディーゼル機関車の姿がありました。


 
     
  この機関車は、ボンネットにペイントされた社名から 山西省防爆機車研究所 製のものであることがわかりました。

後で ネットで探してみたところ、同社の 3t クラスの機関車でした。

フロントグリルに 記された Y の字は、研究所(Yanjiusuo) の頭文字でしょうか。
 
     
  運転席の様子です。

運転士は こちらを向いて横向きに座り、手前に設けられた ペダルを踏みつつ運転するようです。

左手には チェンジレバーが見えています。
     
  列車の後ろ側へ回って、前方を眺めたところです。

線路脇には、ナベトロの荷を 下へ落ろすための 大きな隙間が続いています(脇見して歩いていると 転落しそうです)。

前方左手には 坑木置場があり、右奥には 積出施設が見えています。

 
     
  こちらの写真は、帰り際に 積出施設を上から眺めたところです。

桟橋の先に 2基のチップラーが並んでいます。

この炭砿では、ナベトロと 平底式のトロッコを使い分けているようです。
 
     
  坑口に向かって 歩いて行くと、居合わせた職員から "今週は定期点検で休業中" ということを知らされました。

写真は、坑口方向 を眺めたところです。

もしも 操業中であったら、この辺りは 列車を避けるスペースもなく、立ち入りは 認められなかったはずです。

 
     
  線路を辿って 先に進んで行くと、坑口が見えてきました。

「+605主平硐」 という表示が、標高 605m の地点 にあることを示しています。

坑口には 空車列車が停まっていて、牽引しているのは 先ほどとは 別形式のディーゼル機関車です。




 
     
  この機関車は、巣湖華晨防爆動力機械製造 製の 3t 機でした。

今にも動き出しそうな 空車列車の写真を撮ってから、この炭砿をあとにしました。
 
     
  この写真は おまけです。

旺蒼川豊煤業には、2020年1月に再訪してみたのですが、既に閉山になった後でした。

ひと気のない積出施設には 、2年前に見かけた車両とは 異なるタイプのディーゼル機関車が 残されていました。