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攀枝花鋼鉄 石灰石砿
Panzhihua Iron & Steel / Limestone Mine
2018.3.12
レポート :  【 2018.3 】
         
   
成都空港から先に帰国する友人と別れた後、成都駅からの夜行列車が 攀枝花駅に着いたのは 早朝(6時前)のことでした。

攀枝花駅は 市街地から離れた不便な場所にあり、目指す 石灰石砿までは 40km 以上 もあります。

この日は 12時30発の長距離バスで攀枝花を離れなければならないため、タクシーで 石灰石砿へ 向かうことにしました。

今回のガイドは、李卓珣さんに お願いしています。
 
   

 
  8時15分になると、職員が現れ 車庫の扉が 2箇所とも 開かれました。

中には 塗色の異なる 2両の凸型電気機関車の姿がありました。

最初に動き始めたのは、緑色の機関車です(番号不明機)。
 
     
  続いて、左側の青い機関車も 動き出しました(3号機)。

どうやら 今日は、2両とも 走る模様です。
 
     
  まず先に、緑色の機関車が ヤードへ出てきました。
     
  その機関車の銘板です。

ZL20-9/750 という型式の 20t 機で、常州工砿車輛 にて、1999年に製造されたことがわかります。 
 
     
  この機関車は、 間もなく 車庫の脇を通り抜けると 石灰石砿山の方に走り去っていきました(番号不明機)。

そして数分後には、3号機も 後に続きました。
     
  裏手の道路から、車庫の方を見おろしたところです。

写真ではわかりませんが、カーブの手前側には トンネルの入口があります。

こにあとは、道路を迂回して トンネルの出口(北側)を目指します。

 
     
  トンネルの出口(北側)で、下ってくる砿石列車を 待ち受けることにしました。

8時50分頃に、3号機の曳く石灰石列車が通過して行きました。
     
  トンネルの出口(北側)から坑口までの間は、ほんの 500m 位しかありません。

一旦 ヤードの方を見に行ったあと、坑口近くの線路端で 通過列車を 撮ることにしました。

小さな踏切の前に 立っていると、9時半頃に 石灰石列車が 姿を現しました(3号機)。

どうやら 砿山に戻る 空車列車は、撮り逃したようです。
     
  10分ほどの間をあけて、次の石灰石列車も おりてきました(番号不明機)。 
     
  上の写真の続きです(番号不明機)。

10時までの2時間弱の間に 2両の機関車が2往復ずつ走ったことになります。

「結構 頻繁に輸送しているのだな」 と 喜んでいたところ、その後は ピタリ と 動きが 止まってしまいました。


 
     
  坑口付近で 何やら動く人影があったため、様子を見に行ってみると 保線作業が始まっていました。

これでは、列車が走るはずがありません。

これ以上、沿線で待つのは あきらめて、ヤードへと引き返すことにします。
 
     
  11時半頃、ヤードでは 石灰石を載せたままの2本の列車が、並んで停まっていました。
 
居合わせた職員の話では、これから すぐに 石灰石の荷降し作業が 始まるのだそうです。
 
     
  機関車が 走り出す前に 3号機の銘板 を撮りました。

WHZL20-900/750 という型式の 20t 機で、常州市万航工砿設備 にて、2011年に製造されたことが わかります。

2両の機関車は、スタイル・塗色・製造年は 異なるものの、型式・性能など 同じでした。
 
     
  5分ほどすると、3号機が牽引する石灰石列車が 前方へ動き始めました。

ヤードの先にある積出施設は、高架構造となっていて 下の方には 工場施設が並んでいます。



 
     
  間もなく 石灰石の荷降作業が始まりました(3号機)。

貨車には ダンパーが付いていて、列車が1両分 前に進む毎に、遠隔操作で 車体を傾け石灰石を降ろします。

粉塵の舞い上がりが ご覧のように凄まじく、周りの草木も 白っぽくなっています。

移動の時間も迫ってきたため、早々に 退散することにしました。