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東川金水砿業 落雪銅砿
Dongchuan Jinshui Mining / Laxue Copper Mine
2018.3.14
レポート :  【 2018.3 】
         
   
昆明市郊外の東川で前泊し、翌朝 タクシーで落雪銅砿に向かうことにしました。

落雪銅砿の巻槽溝坑は 標高3,000m の高地にあるため、標高1,280m に位置する東川から 容易に辿り着けるのか心配でしたが、運転手は 少し時間はかかるものの 険しい山道を避けるルートを通って 連れて行ってくれました。

なお 現地への案内と通訳は、李卓珣さんに お願いしています。
 
   

 
  巻槽溝坑に辿り着いたのは、11時前でし た。

構内に入って行くと、屋根付きの立派な人車乗り場があり、近くには 人車列車が停まっていました。

また道路側には、砿石を積出すための側線がありました。

既に 昼休みなのか 構内に人影は少なく、退去を促されることも ありませんでした。
     
  間もなく、赤い電気機関車の牽く 砿石列車が 到着しました。

グランビー砿車に積まれた砿石が、1両分づつ 降ろされて行きます。
 
     
  上の写真の続きです。

砿石の荷降ろし作業を眺めた後は、坑口方面へ向かって 線路伝いに 歩いてみることにします。
     
  構内の外れには、電気機関車と砿車の廃車体が 1編成 停まっていて、眼を引きました。

機関車は 現行の車両に比べて 大型で、しかも 背中合わせの2両連結で 運用した(または しようとした)ようです。

砿車も ボギー台車なので、輸送力は大きかったのではないでしょうか。
 
     
  構内を離れ 300mほど先に進むと、見晴らしの良さそうな丘があり、登ってみました。

斜面を登るのは、空気が薄いためか 一苦労でした。

呼吸を整え 暫らく待つうちに、砿石列車が姿を現しました。

 
     
  上の写真の続きです。

高山地帯だけあって、周りには 視界を遮るような樹木が殆どありません。
 
     
  上の写真の続きです。

砿石列車は、足元を通過して行きました。


 
     
  線路端に戻り 更に先へ歩き始めたところ、次の 砿石列車がやってきました。

この列車は 後にも機関車を連結していました(後部 01号機)。

機回し作業を省略するためでしょうか。
     
  更に奥へと進んで行くと、巻槽溝坑の坑口が見えてきました。

左脇を 空車列車が 追い越して行きました。







 
     
  坑口脇の斜面で 列車の通過を待ち構えてみたのですが、姿を現したのは 砿石列車でした。

この列車も 後ろに機関車を繋いでいたので、救われました(後部 10号機)。

それにしても、この巻槽溝坑は 複線軌道なのに、空車列車も砿石列車も、山側の線路ばかり走行しています。

もう一方の線路も 同じように光っているので、どのように 使い分けているのか 不思議でした。
 
     
  15時半頃、坑口から引き返す途中で 人車列車と すれ違いました。

来た時に 構内で停まっていた編成です。

車内には、これから 坑内へ向かう 坑夫達が乗っています。
     
  上の写真の続きです。

眼の前の石垣の上には、はるか上から崖を転落し 原型を留めないほどに大破した トラックの残骸が ありました。

撤去もされずに 残されているのも、驚きでした。





 
     
  構内に戻って行くと、ちょうど 空車列車が 発車するところでした。

この列車も、ここから 渡り線を通って 右側(山側)の線路に進入して行きました。

この後 我々は 峠を越えて、6km ほど先にある 2727主平巷 という坑口へ向かいます。




 
     
  落因段という道路を進んで行くと、やがて 険しい谷越しに 2727主平巷 の 軌道が見えてきました(2727 というのは 坑口の標高に因んだ名称です)。

前後に 電気機関車を連結した砿車列車が 砿石の荷卸しをしているところでした。

積出施設の下で、何台ものダンプカーが 順番待ちをしているのがわかります。

 
     
  2727主平巷 を目指して 谷に向かう道を下り始めたところ、途中のゲートで 「この先は 落雪銅砿の専用道なので 部外者は入れません!」 と言われてしまいました。

やむを得ず 元の場所へ引き返し、この全景写真を撮ってから 撤収しました。

左下に 先ほどの砿石列車が写っていますが、10分程の間に 荷降ろし作業が 進んだことがわかります。

坑口は 手前側と奥の両方に 確認できました。