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大峪口磷砿
Dayukou Phosphate Mine
2018.5.28
レポート :  【 2018.5 】
         
   
この山のことは、中国のあるネット記事で知ったのですが、 Googleの衛星写真を見ると 1kmにおよぶ電化軌道が写っていて 気になっていました。

今回の訪中では 武漢空港を利用することになったため、武漢の何定若さんにお願いして案内してもらえることになりました。

ただ 磷砿山を訪問するのは 今回が初めてなので、少し不安でした。 
 
   

 
  宜城の街から タクシーを使って現地入りし、砿山と積出施設のほぼ中間に位置する踏切で下車しました。

暫らく待っていると、9時50分頃に 空車列車がやってきました(11号機)。

電気機関車が、10両ほどのグランビー砿車を曳いています。
 
     
  空車列車の後を追って、線路伝いに 砿山の方へ行ってみることにしました。

構内へ入っていくと、先ほどの列車に 砿石の積込作業が行なわれているところでした(11号機)。

でも 11号機に、運転士の姿は見当たりません。

列車を少しづつ 前に押しているのは、後ろに見えている 別の機関車でした(5号機)。






 
     
  上の写真の続きです。

この砿山の積替施設では、斜坑のインクラインをを使って砿石を搬入していました。

砿車が上端部まで引き上げられたところで、前方に傾斜し 砿石をホッパーに落とす仕組みです。
     
  積込作業が終わると 11号機は切り離され、5号機が 砿石トロッコを曳いて走り始めました。
     
  この銘板は、構内に 停まっていた 別の同じ型の機関車のものです(2号機)。

見かけと異なり 意外に新しい車両で、2016年 製(湖南双馬電気 製)の 10t 機 であることがわかりました。

 
     
  10時半に、元の踏切へと戻ってきましたが、途中すれ違う列車もあり、大峪口磷砿では 列車が 複線軌道を かなり頻繁に走っていることがわかりました。

間もなく、7号機の曳く 砿石列車 が やって来ました。

この後は、私達も 積出施設の方へと向かいます。




 
     
  少し歩いて行くと、先ほどの砿石列車が 停まっているのが見えました(7号機)。

本来の左側の線路から 右側へと転線したところで停車しています。

やがて 本線から 積込施設に向かう引込線に進入して行きました。
     
  ここから先は 撮影した順番ではなく、列車の動きに沿って 紹介させていただきます。

本線を離れた砿石列車は、崖際の引込線を進み 積出施設へと向かいます(11号機)。


 
     
  積出施設では 職員が 砿石列車の到着を待ち受けています。

崖下では ダンプカーに砿石が積込まれています。
     
  列車が到着し、荷降ろしが始まったところです(5号機 )。

グランビー砿車だけあって、手前から順に 1両ずつ手際良く 作業が進んで行きます。
     
  全ての砿車から、砿石を降ろし終えたところです(11号機)。

この後、機関車は 編成から離れ 機回し作業を始めます。
     
  但し 引込線には 機回し線がないので、一旦 先に進み 本線に出てから また引き返してくる という 大迂回を行ないます。

写真は、本線区間を走行しているところです(7号機)。

なお 奥に見えているのは、現在は操業が止まっている 選砿施設の荷降し場 です。
     
  写真は、大迂回の機回しを終えて戻ってきた機関車が 空車編成と連結したところです(11号機)。
     
  発車した空車列車が、本線区間に進入しました(7号機)。

これから 列車は 砿山へと戻って行きます。
     
  繰り返し行われる機回しシーンを追いかけているうちに、12時になってしまいました。

珍しそうに眺める 職員達の視線を背に、大峪口燐砿を後にしました(7号機)。