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江西小龍
Jiangxi Xiaolong Tungsten Mining
2018.10.27
レポート : 【 2018.10 】
         
   
前日 贛洲に宿泊した 私達が、列車で 興国駅に到着したのは 朝8時半 のことでした。

こちらの砿山は、地図を見ると 結構 不便な場所にあるようなので、昼過ぎまで タクシーをチャーターして 往復してもらうことにしました。

なお、今回の旅行は 知人のATさん、そしてガイドの 李卓珣さん に ご一緒いただいての 3人旅 です。
  
   

 
  興国駅から乗車した タクシーは 高速道路を北上し、その後 464県道を通って 現地に向かいます。

間もなく、小龍钨業の目印である 立派な立坑が見えてきました。

10時過ぎに到着し、柵の間から 身を乗り出すようにして 写真を撮っていたところ、職員が 見かねて 施設の中へ 入れてくれました。
     
  立坑のエレベータは ご覧のように 2連になっていて、砿石を積んだトロッコが 次から次へと あがってきます。
     
  立坑の前には、屋根に覆われたヤードがあり、ご覧のような 凹型の電機機関車の力と 人の力で 編成が組まれて行きます(左3号機、右2号機)。


 
     
  一方、立坑の近くには 別の坑口(横坑)があり、 立坑ほどの賑やかさはないものの、こちらからも 砿石を積んだトロッコが搬出されていました。
     
  こちらで活躍しているのは、写真のような小型の電機機関車です(12号機)。

軌間が 600mm しかないにも関わらず、車輪の内側に 車体がある インサイドフレームタイプの車体です。

走る際には、運転士が集電装置のヒモを上げ下げしながら 速度を調整していました(マスコンも付いているのですが・・)。
 
     
  その 12号機の銘板です。

湘潭市南方機電製造 製の1.5t クラスの機関車で、架線電圧は 100V であることがわかりました。

毛沢東と 出身地 が同じ とは・・・。
     
  10時40分になると、空車列車が戻ってきました。

この中には、立坑に戻るトロッコだけでなく、横坑へ向かうトロッコも あるのかもしれません。
     
  折り返しの 砿石列車を撮るため、軌道沿いに歩いてみることにしました。

林立する架線柱の間から 砿石列車が 姿を現したのは、11時頃のことでした。
 
     
  上の写真の続きです。

運転士さんが こちらを振り返って 微笑んでいました。
 
     
  11時15分には、先ほどの機関車が 空車を曳いて戻ってきました。
     
  立坑から 1km 近く歩いた辺りで分岐して、ズリ捨て場に向かう引込線がありました。

ここには 職員の家族が 駐在しています。

残念ながら、奥さんの話では この日のズリ捨て列車の運行はなさそうでした。

 
     
  ここには 職員の家族が 駐在しています。

奥さんに聞いた話では、この日 ズリ捨て線に入線する 列車の運行予定は 残念ながら 無いみたいでした。
     
  ズリ捨て場の先には、トンネルがありました。

このトンネルを抜けると、選砿施設があるはずですが、これ以上進むことを 断念して ここで 引き返すことにしました。



 
     
  最後に おまけです。

帰り際、再び 464県道を通る時に、道路脇から  別の坑口 が見渡せました。

ここは、ちょうど 先ほどのズリ捨て場の下辺りです。

坑内から 列車が出て来ないかと 12時まで待ってみましたが、何の動きもありません。

興国駅へ戻る時間となり やむを得ず 撤収することにしました。