訪問リスト >> 赢川砿業 高益煤砿 >> 2017.9

赢川砿業 高益煤砿
Yingchuan Mining / Gaoyi Coal Mine

2017.9.13
レポート :  【 2017.9 】
         
   
Google Earth の衛星写真を見ていた時に、達州市の郊外で 明月江という川を渡る 炭砿軌道 があるのを知り、気になっていました。

近くまで来た機会に 立ち寄ってみることとし、達州市街から路線バスに乗車して 現地に向かいました。

なお 現地への案内は、成都の王彬氏にお願いしました。
 
   

 
  路線バスは 市街地を抜けると、明月江 沿いに S202省道 を走り始めました。

そして 目指す炭砿の前で バスを下車することができたのは 14時頃でした。

省道の両側には、この炭砿の建物が並んでいます。

また 目の前に、道路を斜めに横切って 右手の坑口方面に向かう 軌道が ありました。
     
  まずは 軌道伝いに、坑口の方へ 行ってみました。

写真は、2つ並ぶ坑口のうちのひとつですが、使われいる気配がありません。

坑口の右側には、奥のズリ捨て場へ登っていく インクラインがありますが、草が繁茂しています。


 
     
  こちらは、左隣にある もう ひとつの坑口ですが、両側に 狛犬が鎮座しています。

この坑口は、現役で 使われている様子です。

しかし 構内には人影がなく、果たして 今日は 操業しているのか 心配になってきました。




 
     
  この写真は、一旦 坑口を離れて 省道に戻ってきたところで 撮ったものです。

坑口を出て 省道を横断した軌道は 左の方に続いています。
     
  そして、小さなデルタ線で分岐したあと 明月江を渡って行きます。

この辺りで 列車の走行写真を撮りたいと 考えていたのですが、ようやく 通りがかった職員から、この日は 操業していないことを 知らされました。

休業中とは 残念ですが、対岸には 車庫があるらしく 行ってみることにします。
     
  大橋と表示された橋梁は、車両も通行可能な 併用軌道橋で、片側には 歩道も設けられていま
す。

手前に写っているのは デルタ線の分岐で、左奥に見えているのが、車庫です。
     
  大橋を渡り終えて 振り返ると、川向かいには 積出施設やベルトコンベアが 見渡せます。

 
     
  車庫には、数両の小型バッテリー機関車が並んでいました。

なお、この炭砿では バッテリーは 機関車に積むのではなく、別の台車に載せて 連結して運行するそうです。

機関車は、バッテリーの代わりに 死重として岩石を載せていました。
     
  操業していないことを聞いて 残念がっていたところ、整備スタッフが 「このバッテリー機関車は 整備が終わったところなので、今から 試運転するよ」 と 言ってくれました。

機関車には まだ 運転席も付いていないため、立ったままで操縦するようです。
     
  機関車が動き始めました。

もしかすると、庫外へ出て 大橋を渡ってくれるかな?と 期待したのですが、構内を 5m ほど走っただけで 終了となりました。
     
  車庫には、これらのバッテリー機関車の他に、ディーゼル機関車も 停まっていました。

四川迅海防爆柴油机車制造 製の 2.5 t クラスの車両です('06年製)。

先ほどのスタッフによると、最近は バッテリー機関車の使用が増えて、この機関車が活躍する機会は 減っているそうです。
     
  車庫見学の後は、再び 大橋を渡り 対岸へ戻ってきました。

分岐を経て、省道沿いに進む軌道は、大屋根に覆われた積出施設へ 繋がっています。

我々も、線路を辿って施設に向かいます。
     
  積出施設の様子です。

大屋根の下まで ダンプカーが乗入れて、雨に濡れずに 石炭を積込めるようになっています。

但し、新しいベルトコンベア設備も ここまで延びていることから、石炭輸送の主役の座は、既に 譲り渡しているようです。

軌道は ここが終点なので、引き返すことにしました。