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双鴨山建龍砿業 羊鼻山鉄砿
Jianlong Mining / Yangbishan Iron Mine
2019.5.4
レポート : 【 2019.5 】
         
   
友人のKYさんと 早朝に 佳木斯を発ち、列車で 双鴨山駅にやってきました。

目指す羊鼻山鉄砿までは 約13km とあって、タクシーなら 30分もあれば 着くだろう と考えていたところ、はるか手前に設けられたゲートで 「この先のタクシー乗り入れは不可」 と言われて、残りの2km強 を 往復ともに 歩かされる羽目となりました。

門前払いされるよりはマシですが、余分な時間を使った結果 この後のスケジュールに 影響が及ぶことになってしまいました。

なお 今回の旅行の通訳は、瀋陽の李卓珣さんにお願いしています。
  
   

 
  ゲートから 1km余りを歩いて、最初に向かったのは、砿石搬出線の廃線跡でした。

かつて この砿山では、坑口から選砿施設まで 軌道で結んでいましたが、途中の積出施設から先の区間が 廃線になっていました(トラック輸送に転換か)。

道路をオーバークロスしている廃線跡に 登ってみたものの、レールや枕木などの痕跡は 見当たりませんでした。

 
     
  奥にある ズリ捨て用の坑口に到着したのは、10時頃でした。

管理棟の脇から、列車が 出てくる構造になっており、しばらく待ったものの 一向に それらしい動きはありませんでした。

軌間 762mm の電化軌道であることは 確認できました。


 
     
  線路に沿って、ズリ捨て場の方へ向かってみることにしました。

白いズリを積んだナベトロが、あちらこちらに停まっています。
 
     
  崖際に沿って 軌道が伸びる ズリ捨て場の景観です。

架線は 軌道の内側に張られており、運転士は 竿先で集電しながら 機関車を走らせるものと思われます。

この付近でも 少し粘ってみましたが、ズリ捨て列車の姿を 見ることはできませんでした。


 
     
  終点まで ズリ捨て線を辿ってみました。

下に見える青い屋根は、砿石を輸送している軌道のトレインシェッドです。

一方、隣の赤い屋根の建物は、後になって 車庫だということが わかりました。
 
     
  トレインシェッドの先には、砿石の積出施設があり、グランビー砿車用のガイドウェイが、4箇所 並んで設置されています。

山道を下って、近づいてみることにします。
 
     
  車庫に向かう軌道は、トレインシェッドの途中から 枝分かれしています。

途中に、電気機関車が停まっていました。

 
     
  更に近づくと、トレインシェッド内を 走り抜けて行く 空車列車も、垣間見ることができました。
     
  車庫の中には、整備中の別の電気機関車が 停まっていました。
     
  次に 積出施設の方へ 向かいます。

こちらの詰所の傍にも 1両の機関車が停まっています。
 
     
  しばらくすると、トレインシェッドから 砿石列車が 外に出てきました(8号機)。

そして 積出施設を過ぎた辺りで、機関車を切り離します。
 
     
  機回しが始まりました(右 8号機)。
     
  付替作業が終わり、機関車が 再びトロッコと連結すると、砿石の降ろし作業が始まりました(8号機)。
     
  積出施設のそばで、停止と前進を繰り返す 8号機です。
     
  やがて、作業を済ませた空車列車は、トレインシェッドの中へと 入って行きました(8号機)。

この後は、再び 2kmの道を歩き、ゲート脇に待機中のタクシーへと戻りました。