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猴硐煤砿
Houdong Coal Mine Museum
2023.3.14
レポート : 【 2023.3 】
         
   
この日は 前に 友人達と4人で 猴硐駅へやってきました。

駅前の猴硐煤砿で、今なお活躍中の 加藤製作所製ディーゼル機関車の走行シーンを見たかったためです。

但し、こちらには 他の機関車もあるらしく、運良く 見れるか また乗れるかどうか はわからず、不安を抱えながらの訪問になりました。

 
   

 
  猴硐煤砿は 台鉄線とは 基隆河を隔てた対岸にあるため、猴硐駅前から この "運煤橋" を渡って行くことになります。

駅前には "瑞三整煤廠"(選炭施設)も 観光モニュメントとして整備されており、この "運煤橋" ともども 当時の面影を 偲ぶことができます。

なお 奥に見えるビルが、かつての 瑞三砿業の大楼で、現在の猴硐煤砿の乗降場は 手前になります。


     
  その乗降場へ行くと、この日は 我々の希望とは異なる 別の機関車(蒸機風の妙なロコ)の曳く列車がスタンバイしていました。

でも 隣には 加藤製機関車の編成が並んでいたため、女性運転士に 指差しながら身振り手振りで お願いしたところ、急遽 こちらを走らせてくれることになりました。

写真は、リクエストに応えた彼女が 慌ただしく準備を始めているところです。

 
     
  彼女が 上の方に手を伸ばしていたのが気になり、運転席を見せてもらいました。

エンジンキーをはじめ スイッチ類、計器類は 全て上に並んでいるのですね。
     
  さて、いよいよ出発です。

乗降所を発車した列車は、坑口の手前に踏切があるため 一旦 停止しました。

スタッフが バスや乗用車を先に通した後で、坑内へと入って行きます。
     
  踏切通過シーンを 別角度から撮りました(我々が乗車した次の列車です)。
     
  わずかな距離の坑道と、これに続く 模擬坑道を通り抜けたところで、列車は 停止しました。

ここで見学客は一旦下車して、坑内作業の疑似体験を楽しむことになります。
     
  手前は エアー式の削岩機で、地面に突き刺すと動かすことができます(運転士が説明中)。

奥には シーソー式トロッコがあり、短い距離ながら手漕ぎで移動することができます。 

バケットローダー(切羽で石炭を掬い上げる時に使う機器)もありましたが、この日は調子が悪くて 体験できませんでした。
     
  疑似体験コーナーのすぐ先には、短いインクラインと "捨石山" と表示されたトロッコがありました。

ズリ捨てのインクラインの跡か と思われます。
     
  再び 見学客を乗ると、列車は 黒金王国と書かれた 屋根付き区間を通過して行きます。

サイドが遮蔽された薄暗い区間なので、坑内走行をイメージしているのかもしれません。

写真は その区間から 列車が 出てきたところです(以下、我々が乗車した後の列車を 道路側から撮影)。
 
     
  上の写真の続きです。

間もなく エンドレスのループ線があり、ここで折返しとなります。

 
     
  列車は、再び屋根付き区間を抜けると、ホッパーの脇をかすめるようにして 坑道へと戻って行きます。

右手前の側線には、別の型の機関車が停まっていました(休車状態か?)。
     
  坑口を出ると 踏切があるため、運転士は 列車を停めました。

スタッフも 何か尋ねたいことが あるようです。
     
  なお その後 見学客が少なくなると、このようなバッテリー車が運転されるようになりました。

今回は、私達が希望する 加藤製機関車を走らせてもらえて ラッキーでした。