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烏来台車
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2025.1.10
レポート : 【 2025.1 】
         
   
この台車軌道のことは、1978年に購入した ”RAILS TO THE MINES”(C.S.Small 氏 著)という本に 手押し軌道の様子が紹介されていて、興味を持ったのが始まりでした。

しかし 当時は 既に動力化された後であり、その後も なかなか 訪問のチャンスを持てませんでした。

今回の旅行では、台北に着くのが 深夜になってしまうため、翌朝の路線バスで 烏来を訪ねてみることにしました。
 
   

 
  台北駅前からのバスで烏来に入り、起点である 台車烏来駅に着いたのは 10時近くでした。

プラットホームには、ご覧のような列車が停まっていました。

運転士も既にスタンバイしていて、私のあと もう1人の乗客を乗せると 直ぐに発車しました。 
     
  列車は、途中までは 山腹を進んで行きますが、所どころ 民家の間を通り抜ける所もありました(以下、復路は 歩きながら 撮影)。
     
  終点が近くなってくると、道路と並行しながら進んでいきました。

曲がりくねった軌道の方が先に敷設されていて、舗装道路が後で整備されたのかもしれません。 

この列車を運転しているのは 女性でした。
     
  上の写真の続きです。

天気が良くないためか 乗客は少なく、こちらの列車も 2人だけでした。
     
  終点に設けられた ループ式トンネルから 列車が 顔を出しました。

ポータルには ”烏来台車隧道” という表示があります。
     
  トンネル通過により 方向転換を済ませた列車は、ここで停車して 乗客を乗降させます。

写真は、新たな下り客を待っているところです。

右手に 通り抜けてきた”烏来台車隧道”の入口が見えています。
     
  烏来之滝 は、終点の 台車瀑布駅の対岸にあり、プラットホームからも 間近に眺めることができます。

写真の奥には、台車瀑布駅の駅舎が見えています。
     
  駅舎の床には、ループ状トンネルが完成するまで使われていた軌道の跡が残っています。
     
  その廃線跡は、駅舎の少し先まで続いています。

終点には、台車用の小さなターンテーブルと手押し台車が モニュメントとして残されていました。
     
  烏来台車の車庫は、台車烏来駅の近くに 設けられています。

山道を伝って 行ってみたところ、ちょうど下り列車が 続行運転でやってきました。
     
  上の写真の続きです。

立派な造りの 車庫内には、他の台車の姿もありました。
     
  線路の山側にも ”烏来台車修理廠”と記されたもう一棟の建物があります。

こちらにも 複数の編成が収容されていました。
     
  その先 カーブを曲がっていくと、起点の台車烏来駅は 間もなくです。