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遼寧南票煤電 大窑溝砿
 Nanpiao Coal & Electricity Power / Dayaogou Mine
  2019.5.5
レポート :  【 2010.9 】  【 2019.5 】
         
   
友人のKYさんと 東北地域を巡る旅行をした際に、久し振りに 大窑溝砿に立ち寄ってみることにしました。

早朝に降りた錦州南駅前で タクシーをチャーターしましたが、炭砿の閉山が 南票地区でも急速に進んでいる とのニュースも あり、ヒヤヒヤしながらの訪問となりました。

なお 今回の旅行は、瀋陽の李卓珣さんに 通訳をお願いしています。
  
   

 
 
  前回同様 道路をオーバークロスする地点から 築堤を登りましたが、今日は 趙家屯駅の方に向かって歩いてみます。

間もなく 南側に見えてきたのは、広いスペースを有する貯炭場でした。

左手に 炭砿軌道の降ろし場があるのですが、そこから ベルトコンベアが伸びています。

標準軌の引込線もあり 貨車も停まっていますが、ここでは ダンプカーが幅を利かせているようです。
     
  炭砿から 東に向かって 進んできた軌道は、趙家屯駅の手前で 南へ向かい 降ろし場の建物へと続いて行きます。

建物の手前には、石炭を積んだままのトロッコが 並んでいました。
     
  建物の中を 覗いてみました。

こちらの炭砿軌道では、底開き式炭車 を採用しているため、降ろし場の投下口付近には 邪魔になる線路はありません。

その代わりに、車体側面には リブが取り付けられており、両脇に並ぶ車輪を回すことにより 車体を 前進させます。


 
     
  しばらくすると、職員がやってきました。

投下口の中で 石炭が目詰まりしているらしく、巨大ハンマーも用意しています。

入口にトロッコが滞留している理由がわかりましたが、石炭列車が走れるようになるまで しばらく時間がかかりそうです。
     
  作業の邪魔にならないように 建物の外に出ました。

東側には 趙家屯駅のヤードがあり、ホッパーや停車中の貨車が見えています。

標準軌線への積替作業は、ここで行なわれているようです。
 
     
  炭砿軌道は、降ろし場を抜けた先は エンドレス状になっており、空車列車は、機関車の付替えをせずに そのまま 炭砿へ戻れる構造になっています。

写真は、エンドレスのカーブを曲がり終える辺りです。

現在 8時半ですので、先に 近くの姉妹砿(邱皮溝砿)を訪れてから 戻ってくることにしました。
     
  1時間半余り後に再訪したところ、炭砿方面から やってきた 単機の電気機関車に 出くわしました(3号機)。

本来は 複線軌道の左側の線路を走行するはずなのに、何故か 右側を走ってきたので 驚きました。
     
  上の写真の続きです。

トロッコを曳いていないためか、機関車は 軽快に走り去って行きました(3号機)。

右側走行には びっくりしましたが、考えてみれば、降ろし場に取り残されたトロッコを曳いて戻ってくるための方法なのだと 納得できました。
     
  30分ほど経った頃、先ほどの機関車は 空トロッコを曳いて戻ってきました(3号機)。

今度は 左側を走行しています(と言っても 先ほどと同じ線路ですが)。

どうやら 降ろし場のトラブルも 復旧したようです。
     
  20分後には、同じ機関車が 石炭トロッコを曳いてやってきました(3号機)。

 
     
  線路沿いに 炭砿の近くまで 歩いてみましたが、以前は あれほどすれ違った通行人を 殆ど見かけなくなりました。

更には 線路脇には 至るところに有刺鉄線が張り巡らされています。

何となく居心地が悪く感じられ、ボタ山が見えたところで 引き返すことにしました。