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狐狸坡煤砿
Hulipo Coal Mine
2018.6.1.後編
レポート :  【 2018.6.前 】  【 2018.6.後 】
         
   
四川省の濾県という場所にある 狐狸坡炭砿 を訪れた話の後編です。

ゆっくりと進む 石炭列車の後を追って 積出施設にやって来たのですが、機関車は すぐに単機で戻って行ってしまいました。

残された私達は、施設の様子を見て回ることにしました。

積出施設内では、線路の上に 雨除けの屋根が張ってありました。
 
   

 
  積出施設には、トロッコを押す作業スタッフの姿がありました。

一方、到着した石炭トロッコの先(西側)には、幾つかのチップラーが見えています。




 
     
  その中の一つでは、女性スタッフが トロッコの到着を 待ち受けていました。

一方 これより奥のチップラーは、周りの線路が草に覆われていて、使われていない様子です。


 
     
  上の写真の右奥に見えている バッテリー機関車に、近寄ってみました。

この日 活躍中の機関車と 同様、運転席は トタン屋根で覆われています。
 
     
  施設の南側にも 3台のチップラーが並んでいますが、この日は ひっそりとしていました。
     
  やがて、スタッフ達が 溜まっていた空トロッコを 動かし始めました。

そして 最後の急勾配は、動力を使って運び上げます。
 
     
  空トロッコを、2m位の高さに 引き上げていたのは、 ご覧のような カギ爪付きのチェーンでした。

トロッコの車軸に引っかけながら、1両ずつ運び上げる仕組みです。

後で、知人から ' チェーンコンベア ' と呼ばれるシステム だと教わりました。


 
     
  作業が一段落したところで、昼食の時間となりました。

皆さん 楽しそうですね。
     
  昼休みが終わった頃、新たな石炭トロッコが 到着しました。

先ほどの石炭列車と同じく、ここまで押してきたのは 3号機です(運転士も同じ人)。
     
  トロッコを運び込み終えた 機関車は、今回も 直ちに 単機で 引き返して行きました(3号機)。

上に見えるのは 先ほど空トロッコが押し上げられていた線路ですが、緩やかな下り勾配となっているので 既に トロッコの姿はありません。
 
     
  機関車は、ゆっくりとした速度で 積出施設を離れて行きました(3号機)。

 
     
  機関車の後を追って行くと、隣の線路の勾配が終わった辺りに 空トロッコが2両 停止しているのが見えてきました。

運転士は 機関車を停めると、最後部のトロッコと機関車の間を ワイヤロープで繋ぎました(3号機)。
 
     
  やがて、機関車は 動き始めました(3号機)。

引きずられるようにして 空トロッコも進み始め、やがて 前方に停止中の他のトロッコも 次々と押し始めました。
 
     
  隣の線路と同じ高さになった頃、斜坑の構内が見えてきました(3号機)。


 
     
  機関車から降り立った運転士は、空トロッコを押して 斜坑の方へ去って行きました。

そして 昼過ぎに 私達が立ち去るまで、機関車は この場所を離れませんでした(3号機)。

この炭砿では、'狐狸坡' という名称から 頭に浮かんだ キツネやタヌキ にこそ出会えませんでしたが、他の炭砿では見たことのなかった ユニークな 勾配(坂=坡)を見ることができました。