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台湾糖業 新営糖廠
Taiwan Sugar / Xinying Sugar Factory
2025.5.1
レポート : 【 2025.5 】
         
   
新営糖廠を 初めて訪れたのは 2024年12月のことで、彰化在住の張平康さんに ご案内頂いての訪問でした。

こちらの糖廠には 休日に定期運行するディーゼルカー("勝利號")があるうえ、沿線の景観にも恵まれており 印象に残りました。

ただ 人気の "勝利號" は 満席のため 乗車できない区間もあったことから、いずれ 再訪したいと考えていました。

今回は 台鉄 新営駅から、気ままに歩きながらの一人旅 です。
 
   

 
  糖廠の構内には、中興駅 と名付けられた 見学客の乗降場が設けられています。

折しも 11時に発車する予定の "勝利號" が停車中で、右手には保存車両が並んでいます。

前回の訪問時には 工事中で入れなかった雲天陸橋から の撮影です。 
     
  上の写真の続きです。

"勝利號" が 定刻に 発車して行きました。

なお 線路端に 「八翁線 0.1km」 のキロポストがあります。
     
  糖廠は 新営の街の中にあるため、一歩外に出ると 賑やかな街並みが広がっています。

延平路の踏切を通過する "勝利號" です。
     
  奥の乗用車が見えているところが、上の写真の延平路です。

踏切を過ぎると、"勝利號" は右側の線路へと進入し、ここから 徐々に高度を稼いでいきます。

なお 左側にも 3線式の線路がありますが、廃線になっているようです(かつては 塩水などとの間を結んでいた模様)。

 
     
  間もなく 急水渓橋梁を渡るために、築堤のカーブを進んで行きます("勝利號")。

線路端には 「八翁線 0.6km」 のキロポストがあります。
     
  急水渓橋梁を渡る "勝利號" です。

橋梁の西側に架けられた 沈下橋 から撮りました。
     
  同じく 急水渓橋梁を渡る "勝利號" です。

橋梁の東側にある道路橋(柳営路)から撮影です。

奥には、上の写真を撮った 沈下橋が見えています(川魚を狙う 釣り人が多いです)。
     
  橋梁を渡った先では、かつての 果毅後旗駅 の跡を通ります("勝利號")。

当時は、この 1.6km 地点から 折り返す形で 近くの工場へと向かう引込線(軌間 1,067mm)が設けられていたそうです。

この付近もそうですが、所々に 3線式軌道が残っているのも、台鉄から 貨車が直通していた当時の名残りと思われます。
     
  "勝利號" が 果毅後旗駅跡を通り過ぎたところです。

ここから先は、762mm軌間 だけの区間になっています。
     
  少し先の 1.9km 地点では、柳営南聖宮という お社の前を通ります("勝利號")。

列車を待っている間、参拝客の姿が 途切れることなく続いていたのが 印象的でした。
     
  終点の 火焼店駅に "勝利號" が 到着しました。

以前は 約1km先の 八老翁駅まで運行されていたそうですが、"勝利號" は ここで折返し 運転となります。

この後 火焼店-中興 間を乗車しました。

 
     
  "勝利號" の車内の様子です(2024.12 乗車時)。

立っているのは 添乗スタッフで、マイクを使って いろいろ説明してくれていました(残念ながら 私には 理解できませんでしたが・・)。

 
     
  中興駅がある糖廠に戻り、今度は 構内の東側を見て行くことにします。

構内外れには 立派な車庫があり、折しも この日の運用を終えた"勝利號" が入庫したところでした。
 
     
  "勝利號" は、休日には 中興駅-火焼店駅 間を1日に7往復する一方、台鉄新営駅近くに設けられた 新営火車站 との間も 2往復しています。

上の写真の車庫左脇の線路を先へ進んで行くと、新営火車站に至ります。

途中、かつての信号所の屋根を突き破って 大きく枝を張った樹の下を 通り抜けていきます。

なお近くには 「新八翁線 0.5km」 というキロポストがありました。
     
  上の写真の続きです("勝利號")。

緑豊かに茂った 周囲の木々が印象に残っています。
     
  "勝利號" が 終点の新営火車站に到着したところです。

ここから 台鉄 新営駅までは 廃線跡を辿って わずかな距離でした。