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達竹煤電 石板発電廠
Dazhu Coal & Electric Power / Shiban Power Station
2016.5.30 & 2016.6.2
レポート :  【 2016.5 】  【 2017.9 】  【 2018.3 】  【 2019.3 】
         
   
四川省 東部にある 達州市には、広元市(旺蒼県)から 前日のうちに バスを乗り継いで やって来ました。

達竹煤電 という会社は、この達州市から 隣の大竹県にかけてを テリトリーとする炭砿会社で、名前の通り 石炭を使った 火力発電も 行なっています。

案内は 旺蒼県訪問に引き続き、成都の旅行社の張輝さんに お願いしました。
 
   

 
  達州市内からの路線バスに乗り、9時半頃に 終点の 金剛の街に到着しました。

ここには 達竹煤電の金剛煤砿があり、坑口からは 短い距離ながら 軌道(軌間 600mm)も 伸びていて ご覧のような 電気機関車にも出会うことができます(5号機)。

訪問目的の 石板発電廠の軌道は、ここから 発電所まで 電気機関車で 石炭を運んでいるわけですが、今日は 金剛煤砿の積出施設で トラブルが発生し 肝心の列車は 止まっているそうです。
     
  そこで 折り返しのバスに乗り、11時頃に 発電廠のヤードを訪れてみることにします。

構内へ向かうと、折よく 電気機関車が 単機で 進入して来るところに 出くわしました(2号機)。

何人もの職員が 運転室から降りて来たので 事情を聴いてみると、彼らは 輸送関係のスタッフで、早めの昼食を取りつつ 積出施設の修理や 運行再開を待つことになったそうです。

 
     
  職員達を降ろした電気機関車は、すぐに また 奥の方へ 戻って行ってしまいました。

そこで 機関車を追って 線路沿いに進んで行くと、途中 トンネルや橋梁があり、その先 1.5 km ほどの地点に 曽家溝 という駅 がありました。
     
  曽家溝駅の対面には 車庫があり、先ほどの機関車や 別の機関車が 停まっていました(左 2号機、右 5号機)。


 
     
  5号機の銘板です。

ZL20-7/750 という型の 20 t タイプの電気機関車で、2009年3月に 江蘇今創車輛で製造されたものであることが わかりました。

一方、2号機の方も 型式は同じですが、1988年8月に 常州工砿電機車廠 で製造されたものであることがわかりました。

やがて 曽家溝駅のスタッフから、14時頃から 運行が再開される見通し という情報がもたらされます。
     
  そこで 発電廠 近くまで戻り、丘の上で 待機していると 聞いていたとおり 14時に 空車列車がやって来ました(6号機)。
     
  その後も 引き続き 列車の走行音が聞こえるので 半信半疑で待っていると、わずか5分ほどで 続行の 空車列車が 姿を現しました(3号機)。
     
  戻りの石炭列車は、丘の反対側(南側)に見える 橋梁を通過するところを 撮ることにしました。

列車の姿が見えたのは 15時頃のことでした(6号機)。


 
     
  空車列車と 同じく、石炭列車も 続行で走って来るのかと思い 待っていたのですが、次の列車が 通過したのは 45分位 経ってからでした (3号機)。
     
  空車列車を追って、16時過ぎに 発電廠のヤードに 戻って来ました。

先着の 6号機の方は、既に石炭を降し終え、機回しも 済ませた後でした。

手前の 3号機は 石炭を積んだまま 停車しています。

しかし、居合わせた 職員から、今日の運転が 既に終わったことを 知らされました。

 
     
  最後に 3号機を 前方から撮って、ヤードをあとにしました 。

 
     
  以下、おまけ です。

5月30日の訪問では 14時以降にしか 列車が走らず、物足らない思いが 残りました。

そこで、その後の予定を変更し 6月1日の早朝に 再訪することになりました。

この日も 2日前と同様 達州からのバスに乗り、まず 金剛の積出施設に 出向きました。

現場の職員によると、今日は トラブルは なさそうです(朝 7時前なので 閑散としています)。



 
     
  折り返しのバスで 発電廠のヤードに 移動したのは 8時頃でした。

金剛へ出勤する 職員達が 機関車に便乗させてもらおうと 集まっていましたが、あいにく 急な大雨に見舞われて 皆 難儀しているところでした。

先発する3号機は、車庫までしか 行かないらしく、便乗組を 乗せないまま 発車して行きました。
 
     
  次に来たのは、 空車を牽く 6号機でした。

こちらには、彼等も乗せてもらえそうです。

なお 6号機は、他の機関車と比べて 窓回り、ボンネットなどが 角張っていて、近くで見ると 随分印象が異なります。
 
     
  運転室に 大勢が乗り込み、すし詰め状態での発車です(外には 乗り損なった人も・・)。

その後も 雨は小降りになる気配はなく、やがて こちらも ズブ濡れになってきました。

このため 沿線での撮影はあきらめ、列車の発車を待って 撤収することになりました。