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海拉尓蒙西水泥
Hailar Mengxi Cement
2016.7.16-18. 前編
レポート : 【 2015.9 】  【 2016.7.前編 】  【 2016.7.後編 】  【 2017.7 】 【 2019.9 】
         
   
前年(2015年)初めて訪問した際に、小型のディーゼル機関車(JM80型)の牽く 保線工事列車が 毎朝 走ることが わかりました。

その後、現地の旅行社のガイドさん(白布仁氏)から 工場関係者に尋ねてもらって、運行スケジュールの詳細も把握することができたため、再び 訪れたいと 考えるようになりました。

今回の訪問も 前回同様 北京経由の航空便を利用し、現地では ガイドさんの運転する乗用車で 案内していただきました。 
 
   

 
  この季節、ハイラルの夜明けは早く 4時過ぎには明るくなっています。

16日の早朝、工場の引込線に出向くと、保線作業の工事列車が停まっていました(左側)。

なお左手には、かつては 職員輸送に使用されていた客車の廃車体が 置いてありました(今では 台車もなく 倉庫代りです)。
 
     
  JM80型機関車の銘板です。

1986年2月 製造 ですので、'85年の開通直後に導入されたものと思われます。
 
     
  毎朝 5時になると、工場から 工事列車が出てきます。

前年と違って、機関車とレールバス改造車との間に 大物車のような無蓋車を連結していて、編成が長くなっていました。
     
  保線作業の現場に到着しました。

大物車は、片ボギーの変わった構造です。

一方、後ろの無蓋車には バラストの突き固めを行なう小型のタイタンパが 2台 搭載されています。

 
     
  作業が行われたのは、工場起点の 7 km 地点付近(16日・17日)と 4 km 地点付近(18日) でした。

吊り上げられたタイタンパが、手際よく 降ろされます。
     
  保線の作業シーンです。
     
  作業の合間に、レールバス改造客車の中を見せてもらいました。

中央に石炭ストーブが据えられ、取り囲むように ロングシート(というより長椅子)が設置されています。

真冬に-50度にもなる ご当地だけに、ストーブは必需品なのでしょう。

運転席は、既に 撤去されていました。
     
  毎朝9時前後になると、日当山に向かう 一番列車(空車列車)が走ります。

7 km 地点で 保線作業を行なっていた 16日 と 17日 は、少し先の ”十一駅” (11 km 地点)へ移動して、待避線を使って 空車列車の通過を待ちました。

写真は、16日の待避の様子です(右 003号機)。

一方、4 km 地点で 保線作業を行なっていた 18日 は、一番列車が走る前に 工場へと 戻ってしまいました。
     
  十一駅では、空車列車が通過すると のんびりと した時間が流れていきます。
     
  十一駅での 待避の後、16日に限って 工事列車は 更に先に 進んで行きました。

暫くすると 十一駅に 戻ってきました(海拉致尓河の北で 井戸水を汲み上げてくるのだそうです)。

写真は 12km地点付近まで戻ってきたところです。
     
  早朝の作業を終えた 工事列車は、9-10時頃になると 工場へ戻ってきます。

写真は、17日の作業を終えた職員達が 列車を後にするところです。
     
  最後に、工場の門の外から 撮りました。

このあとは 石灰石列車 を撮影します(後編に続く)。