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江合煤砿
Jianghe Coal Mine
2012.3.10
レポート :  【 2011.9 】  【 2011.11 】  【 2012.3 】  【 2012.5.前編 】 【 2012.5.中編 】 【 2012.5.後編 】
         
   
江合煤砿を訪れるのは 前年の9月以来、今回で3回目 となります。

魅力的な機関車もさることながら 沿線には 撮影に適した場所も 多くあり、いずれ廃線となる その前に 再訪しておきたいと 考えたためでした。

この日は ガイドさんを帯同せず、重慶空港 近くのホテルを 早朝に出発し 路線バスを使って現地入りすることにしました。
  
   

 
 
  朝7時過ぎに 踏切のある舵井でバスを降り、まだ薄暗いなかを 線路沿いに 南下します。

そして、トンネルの南側出口で待っていると、8時過ぎになって、ようやく 1番列車が姿を現しました。

3号機の曳く 石炭列車で、トンネルの手前で 片方のヘッドライトを点灯しました。
     
  上の写真の続きです。

1番列車の最後部には、砂撒きトロッコが連結されていました。

今日は あいにくの雨模様とあって、砂撒きの仕事は 忙しくなりそうです。
 
     
  続いて 2本目の石炭列車が やってきました。

トンネルから顔を出したのは 5号機でした。
     
  その後、次の列車が通過するまで 10分くらい間が開いたため、少し先の溜池の岸辺で 待つことにしました。

3本目の石炭列車は、4号機が曳いていました。
     
  この日、朝の1往復目は 計5本の石炭列車が 続行で運転されていました。

これらを撮りつつ、コークス工場(302工場)へ到着したのは、8時40分頃でした。

構内では、最後に到着した 5本目の列車が、石炭を降ろす順番を待っていました(右 6号機)。

一方、既に 石炭を降ろし終えた空車列車は 発車の合図を待っているところです(左 3号機)。

 
     
  ようやく順番が回ってきて、石炭の降し作業が始まりました(6号機)。

職員がトロッコの板枠に掴まり 車体を揺らすと、石炭は 線路脇の隙間から 下へ落下します。
     
  構内の先端は エンドレス構造になっていて、石炭を降ろし終えた列車は ここで 向きを変えることができます(右 2号機、左 6号機)。

一方 ロータリーの中には、職員用の送迎バスが駐車しています。

なお、前年までは この辺りへの 関係者以外の立入りが制限されていましたが、急に 緩和された様子です。

 
     
  この後は、 途中で空車列車を撮りつつ 舵井に戻るつもりです。

302工場の少し北側には、来る時に 気になっていた ”竹やぶのトンネル” があり、9時頃に通過した 2本の空車列車は ここで撮ることにしました(写真は2本目 5号機)。
     
  すぐ後に来た 4号機の曳く空車列車は、 その先の崖際で待ち受けました。

沿線が 石材の産地だと聞いていますが、岩盤が露出した見事な崖を よく見かけます。
 
     
  5本目の空車列車の最後部には、例の 砂撒きトロッコが 連結されていました(6号機)。

わずか5分余りで、1往復目の空車列車が 全て通過してしまいました。

雨脚も若干強まってきたため、舵井のバス停に戻るべく 先を急ぐことにします。
     
  ところが 10分位すると、砂撒きトロッコが 音もなく 勾配を下りながら 戻ってきました。

結構なスピードで 目の前を滑走するシーンは、予想外でした。

写真を 後から よく見ると、レールに 砂を撒きながらの走行です。

この後は 舵井に戻り、路線バスで 太山石へと向かいました。
     
  併用軌道のある 太山石に着いたものの、2往復目の石炭列車が下ってるまで 少し余裕がありました。

店の軒先で 菓子パンを食べながら 待っていると、10時50分頃に 1本目の石炭列車が姿を見せました(2号機)。
     
  竹ぼうき を持った職員と、挨拶を交わします(2号機)。





 
     
  石炭列車の場合、間隔を開けて走ることが多いようなので、後続列車は 場所を変えて撮ることにしました。

2本目を撮ったのは、太山石の少し北で レンガ造りの農家の前を通るところです(5号機)。
     
  Ωループの近くまで来たところで、3本目と4本目の石炭列車が通過して行きました(写真は3本目 4号機)。

この日の2往復目の石炭列車は、4本だけでした。
     
  戻りの空車列車(4本)は Ωループで撮ることとしました。

ループ線の内側で 待ち構えていると、13時過ぎに、3本の空車列車が 続行でやってきました。

1本目は、2号機が牽引しています。
     
  続く 2本目は 5号機、3本目は 4号機の牽引です。

1枚の写真に、何とか両方を収めることができました。
     
  更に3分ほどすると、4本目の空車列車が姿を現しました(6号機)。

今日は 1往復目として5本、2往復目として4本の列車がが走りましたが、この日の運行は これで終了です。

この後は、太山石に引き返し、再び路線バスに乗って、積替施設へと向かいました。



 
     
  積替施設に着いたのは 14時頃でしたので、先ほどの空車列車は いずれも到着済でした。

明日に備え、積込作業を行なう列車の傍らでは、羊が のんびり草を食んでいました(5号機)。

なお この辺りも、前回までは 立入れない区域でした。

規制が 急に緩やかになったことは、嬉しくもあり 少し気懸りでもあります。




 
     
  一方 最初に戻った2号機は 調子が悪いらしく、整備スタッフの手で 点検作業を行なわれていました。

なお 友人の KK氏が 近く訪問することを 片言の中国語で話してみると 「来月も 運行するよ」 と教えてくれました。