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江合煤砿
Jianghe Coal Mine
2012.5.3.前編
レポート :  【 2011.9 】  【 2011.11 】  【 2012.3 】  【 2012.5.前編 】 【 2012.5.中編 】  【 2012.5.後編】
         
   
江合煤砿を訪れるのは、この1年間の間に 4回目となりました。

訪問の度毎に 廃線の噂を耳にしていましたが、今回は わずか 2週間前(4月20日・21日)に 知人のKK氏が訪問され、その健在振りを伺っていたうえ、KK氏を案内されたばかりの ガイドさん(段培宗さん)が同行してくれることになりました。

ところが、いつものように 沿線で カメラを構えて待っていても、なぜか 列車が 一向に姿を見せません。

ガイドさんと 「これは 様子が変ですね」、 「労働節の直後なので、まだ運休中なのかな?」 などと 線路際で話し合ったものの答えは見つからず、状況を把握するため 路線バスに乗って 積替施設を目指すことにしました。
 
   

 
 
  バスを降り 積替施設に入ってみると、待っていたのは 我が目を疑うような 光景でした。

構内にそびえるホッパーの周りは ズリで埋め尽くされてしまって、線路が見えなくなっています。

手前には 石炭を載せたトロッコや機関車が並んでいますが、もはや ホッパーに 近づくことができない状態です。

居合わせた職員の話から、下部軌道による石炭輸送が 4月末に終了し、ダンプカーに積替えて運ぶようになったことがわかりました。
 
     
  なるほど ホッパーの下には、ダンプカーに石炭を積み込むためのベルトコンベアが 設置されています。

一方 ガイドさんは、前に私が撮った写真を職員達に見せながら、はるばる 日本から やって来たことを 説明してくれているところです。

 
     
  予期しなかった事態を前に 言葉を失っていたところ、ガイドさんが "構内に残る15両余りの石炭トロッコを運び終われば 廃線になるらしい"、"今日の午後に、1往復だけ 臨時列車が 走るらしい" との情報を 拾ってきてくれました。

廃線前の貴重な1往復だけに、近くの復興鎮の街で 早めの昼食を済ませてから、チャーターバイクで 列車を追いかけることに決めました。

臨時列車は、この3号機が牽引するそうです。


 
     
  昼食の後、チャーターバイクに乗せてもらって 戻ってきたのは、12時過ぎのことでした(3号機)。

ホッパーの前には、ダンプカーが並んでいました。

列車は あと10分程で発車する と言われ、少し南側に移動して待つことにします。
     
  積替施設を出た列車は、間もなく 道路に沿って走ります。

道路脇で待っていると、12時半に 機関車の姿が見えてきました(3号機)。
     
  上の写真の続きです(3号機)。

今日は 続行列車もなく、牽引するトロッコも ごく僅かなので、いつもとは 勝手が違います。







 
     
  その後は、Ωループ方面へ迂回して行く列車を尻目に、私達は バイクで太山石の集落へ先回りします。

13時頃、 集落に接近する列車を撮りました(3号機)。
     
  こちらは、13時10分頃に 太山石の集落を通り過ぎた辺りで 撮ったものです(3号機)。
     
  上の写真の続きです(3号機)。

今回の臨時列車の積荷は、石炭が 2両分、倉庫の引越荷物が 1両分、そして 空のドラム缶 4缶 が全てです。
     
  再びバイクで 先回りして、工場入口で 列車を待ち受けることにしました。

列車は、13時半頃に姿を現しました(3号機)。
     
  工場に到着し、停止したところです(3号機)。

助手席に座っていた職員が、事務所に入って行きました。
     
  その先の降し場で、いつも通りに 石炭の降ろし作業が始まりました。

でも わずか2両分ですので、短時間で終わってしまいました。
 
     
  石炭を降ろし終えた後、トロッコの洗車作業が始まりました。

このような作業も、あと数回で 最後になるのでしょうか。
     
  エンドレスのカーブを回ったところで 引越荷物を降ろし、倉庫へ収納しました(3号機)。

その際 運転士から 「あと30分ほど経ったら 車庫へ戻るけれど、機関車に乗って行くかい?」 と言われました。

願ってもない話なので、二つ返事で ご厚意に甘えることにしました(中編に続く)。